株式スクールに来る生徒さんは、20~70代ともちろん様々な方がいらっしゃいますが、30代~50代に関しては社会的に成功されている(ハイステータスの)方が多いような気がします。
確かに、私も株を始める時は、それなりにお金を持っていないと難しいというような先入観がありました。
実際、退職金を得て来られる60代以上の方も多いですし…
でも、
こういった方々もほとんどが満足のいく収支結果を出せていないのが現状です。
いつの日か30人位の生徒さんに質問したことがあります。
「今株で勝っている人~?」
「はーい!」
15人位(約半分)の方が手を上げました。
正直、もっと少ないかと思いましたのでちょっとびっくりしました。
で、その手を上げている人に対して更に、
「来月も当たり前のように勝てる自信がある人~?」
と聞くと、
全員手を下ろしました。
ということは…
勝っていると答えた人全員が、
たまたま勝っていた
ということですよね。
まぁ、どこのスクールにもそのような方が多いのは同じだと思います。私もそうでしたし…。
で、ここから先は私が当時感じたことです。
皆さん、なぜ社会的に成功されている方が多いのにトレードでは上手くいかないのだろう!?
そして、
ある会社経営者の話を聞いて
「なるほど!」と思いました。
その方は、当時はもう引退されて隠居生活をされている方でしたが、
事業をされている時にたまたまその業界の大ブームがやってきて大金を稼いで事業を手放し、その後運良くブームが過ぎ去り最悪の状況を経験せずに済んだ
という武勇伝です。
勘の良い方はこれを聞いて…
何かに似てる!?と思いませんか?
そうです。
・事業開始=エントリー
・ブーム=トレンド
・手放す=手仕舞い
まさにトレードそのものじゃないですか!
と言うことは、
この方の社会的成功も…
たまたま!?
なるほど、
トレードの世界では、本当に稼ぎ続けるプロは儲からない時期を想定内として、その時期は損失を最小限に抑えながら耐えしのぐ術を知っています。
しかし、この方は、
儲からない時期を経験していないので、もし仮にこのような時期が来た時のしのぎ方を知らないということです。
現に、ラーメンブームが過ぎ去った今でも順調に経営を続けているラーメン屋さんはたくさんありますし…
・老舗というのはそのような儲けやすい時期と儲けにくい時期を何度も何度も経験し今も生き残っている。
・プロトレーダーも儲けやすい時期と儲けにくい時期を何度も何度も経験し今も生き残っている。
したがって、
社会的成功者と言われる方でも、一時的(たまたま)と継続出来る(実力者)方がいる事に気付かされました。
もちろん、お酒の席で気持ち良く武勇伝を語られている方に対して、
「いや、あなたの場合はたまたまですね!」
なんて口が裂けても言えませんでしたけど…(笑)